空にちいさな縫い目があって、ほどいてみたら、ちいさな爆弾が落ちてきた。 少しおさかなに似たその爆弾は、私の足のこゆびにぶつかって、丘を転がり海へ向かった。 足のこゆびは、ぷっくり腫れた。
(よく整えられた美しい病室のベッドで、目覚めない僕が眠っている。) (傍らには彼女がいて、目覚めない僕の髪を撫でながら、目覚めない僕の顔を覗き込んでいる。) (やがて彼女は堪えきれなくなった様子で、はらはらと涙を流しはじめる。目覚めない僕の…
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