超短編小説 トモコとマリコ

超短編小説を中心とした短い読み物を発表しています。

2014-02-17から1日間の記事一覧

瞳と視線

僕の牢にあてがわれたのは、顔のない看守だった。 一日中つるんとした顔を僕に向けて、マジックペンで、僕を監視するための目を描いている。 一日中というのは、どうやらインクと顔の素材の相性が良くないらしく、描いたそばから、目が消えていってしまうか…