ある晩、おじいさんになったT君がやってきて、梯子を貸してくれと頼まれた。お安い御用だと、彼の家まで梯子を運ぶと、T君は梯子に昇り、夜空に浮かぶ真ん丸の月に、若くして死んだ彼の奥さんの帽子をかぶせた。 梯子を降りたT君は、「俺が持ってても仕方な…
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