草一本生えていない大地に塔が建っていた。 そのてっぺんの部屋に、王様の格好をした私が佇んでいた。 きらびやかな装飾の服は窮屈で、床も壁も冷たかった。開け放たれた窓から風が吹き込んできた。鉄と火薬のにおいがした。 大地も空も黒っぽくくすんでいて…
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